介護現場でよくあるヒヤリハットの事例を紹介

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介護の仕事では、大きな介護事故は多くないものの、「ヒヤリ」としたり「ハッ」とすることが起こります。

これを「ヒヤリハット」と呼びますが、介護の現場では、どんなヒヤリハットの事例があるでしょうか。

今回は、介護現場でよくあるヒヤリハットの事例について、経験をもとに紹介していきます。

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介護現場でよくあるヒヤリハットの事例

車いすから立ち上がろうとしていた

共有スペースから車いすでご利用者様のお部屋に移動し、ベッド脇に着いたとき、タオルをとってほしいとおっしゃったので、タンスのほうを向きタオルを取ろうとしていたところ、突然立ち上がろうとしていました。

すぐ気が付いたため何事もありませんでしたが、転倒の危険があるヒヤリハットです。

車いすの車輪に腕や袖を巻き込みそうになった

片側麻痺のご利用者様を車いすに移乗し、会話をしながら車いすを動かそうとしたとき、麻痺側の腕が下に下がっており、腕や袖を車輪に巻き込みそうになりました。

事故につながるヒヤリハットですが、麻痺がない方でも、袖口が広めの服を着用されていたりすると、巻き込みの危険がありますので、注意が必要です。

移乗の際にバランスを崩し倒れそうになった

ベッドから車いすに移乗する際、片方の手で車いすの肘掛けを掴んでいただき、片足を軸にして車いすに座れるようサポートするところ、足に力が十分に入らずにバランスを崩し倒れそうになりました。

転倒の危険があるヒヤリハットですが、バランスを崩さないよう、しっかり足に力が入るか、足の底面がきちんと床についているか確認することで回避できます。

歩行時にふらつき転倒しそうになった

杖を使っているご利用者様を入浴へ誘導する際、少し歩く速度が速くなってしまい、ふらついて転倒しそうになりました。

介助者が杖側に立ってしまったり、ご利用者様が手すりや介助者から離れて歩行しているなどの状況は、転倒の危険がありますので、気を付ける必要があります。

食事介助の際にむせそうになった

介護施設では、ご利用者様の状態に合わせて食事の硬さやきざみ具合を調整しています。

きざみ食のご利用者様の食事介助をしていた際、飲み込んだように見えたため、次の一口を口に運ぶと、まだ咀嚼中だった食べ物が口腔内に少し残っており、むせてしまいました。

誤嚥の可能性のある危険なヒヤリハットだと思いますので、ご利用者様の状態をよく観察することが大切です。

シャワーの温度を確かめずにかけてしまった

入浴介助の際、シャワーは介助者が温度を手で確かめてから、ご利用者様の足元にかけていくのですが、確かめたつもりが他のご利用者様に気を取られ、まだ温かくなっていないシャワーをかけてしまいました。

急に冷たいシャワーをかけてしまうことで、驚かせてしまいますし、脈拍が上がってしまうリスクもあるヒヤリハットです。

ヒヤリハットの体験談

管理人がデイサービスで働いていたとき、送迎時にご利用者様がシートベルトをしていたにもかかわらず、カーブを曲がる際に座位のバランスが崩れ、シートから落ちそうになってしまったことがありました。

送迎車は、手すり設置などの関係上、ドアと座席の間が空いている車両もあり、シートベルトをしているからといって、安心なわけではないということを学びました。

その後からは、ご利用者様と会話が弾んでいても、常に信号やカーブの有無などを意識し、座位が保てているか確認するようになりました。

まとめ

介護の現場では、どんなに気を付けていても、ヒヤリハットは数多く起こってしまうものです。

ヒヤリハットを経験した際は、繰り返さないためにも、その状況や原因をしっかり把握・分析し、その後の対応を適切に行うことが大切です。

ご利用者様に安心して介護サービスを利用していただけるよう、気を付けて業務に取り組めると良いですね。